【秘密の鏡とチューチュートレイン】

座間洋らんセンター 第5回 胡蝶蘭を美しく仕立てる極意です。 大きく2つのポイントがあります。 ・前から見てシンメトリ ・横から見て同じ角度 それぞれ理由があるのですが、それを加藤専務が仕立て前後の胡蝶蘭を見せつつ説明します。 その他、花の並びが美しくなるような調整方法、道具、こだわりを丁寧に解説します。

後半では、加藤専務が秘密の鏡を披露します。 鏡→胡蝶蘭→専務→武井さん と並んだとき、チューチュートレインが聞こえるのは私だけ? 4.57あたりです。 では、お楽しみください。

 

胡蝶蘭の仕立て工程

1株に対して1本花が咲いてきたものに対して、3本の胡蝶蘭を鉢に植えこんであげます。次にそれぞれを支柱で美しく揃えます。

仕立て前と後で比較をしてみると、真ん中から見て左右対称にきれいに並んでいます。横から見たときに3本の角度がキレイに揃っています。角度を同じにすると流れるようなリズムができるので、胡蝶蘭特有の美しさを感じることができます。

輸送中の花が傷みにも耐えられて、見た目が美しい角度に仕立ててあげる、これが胡蝶蘭の仕立ての極意になります。

茎止めクリップ

洋蘭用の茎止めクリップを使用し、茎と支柱を止めます。クリップには隙間があるため成長に伴い伸びてくるときに引っかからない特徴があります。

このままだと見栄え的に目立つので、そんな時には洋蘭用の茎止めテープという特殊なテープを使っていきます。茎の色に合わせたテープで水にも強い性質を持っています。

仮支柱と完成品

仮支柱と完成品の角度は違ってきます。完成品は加藤専務が思い描く、胡蝶蘭が1番美しい角度をこだわりながら作っています。

仮支柱は作業がしやすいことを目的とした角度で調整していきます。この角度を美しく見える角度に曲げ直しながら3本揃って作っていくのが仕立てをする上で胆になる作業になります。

秘密の鏡

作業台に鏡(秘密の鏡)がある理由は、お花を作るときに怖い顔と笑顔では花の表情が変わります。そのため笑顔でお花を作るようにしているからです。

お花を回転させながら作業するときに、反対側からの作業でも花の表情が見えるようにするためでもあります。

支柱の長さ

茎より支柱が長い理由は2つあります。1つ目は、まだ茎が伸びてくるかもしれないので先端がないと花が傷ついてしまうからです。そのため初めに先端から10cm出した形で仕立てをしているそうです。

2つ目は、輸送時に支柱を固定します。この時固定したヒモで花を傷つけないようにするためです。さらに先端に保護キャップをすることで安全性を高めています。

加藤専務こだわりのハサミ

茎を切るときに、普通のハサミだと道管(導管)を潰してしまうので通常使用はされていません。

一般の花屋さんはナイフを使用することが多いですが、専用ナイフ(フローリストナイフ)を使うには技術が必要です。また慣れていない人が使用するとケガにも繋がる恐れがあります。

できるだけ専用ナイフと同様に切れるこのハサミを加藤専務は普段使用しています。このハサミ蘭を扱う場合には必ず熱消毒をする必要があります。

熱消毒でバーナー等であぶる際に、普通のハサミだと金属が歪んでしまいます。それに比べこのハサミは熱に強い素材でできているため、しっかり熱消毒することができます。熱消毒は、ラン科の植物に感染するウイルス病の感染を防ぐことができます。

ハサミ(グリップ)の色

座間洋らんセンターでは2本のハサミを用途によって使い分けているそうです。

ハサミのグリップ部分が赤だと、どこにあるかすぐに見つけやすく、紫外線の劣化にも強いそうです。

以上今回の週末畑.comは、胡蝶蘭を美しく仕立てる極意を加藤専務に教えていただきました。 

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座間洋らんセンター

 

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胡蝶蘭の誕生からお客様の笑顔に出会うまで55カ月の歳月をかけて、丹精込めて育てています。

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