今回は、和歌山県有田川町にある「みかんのみっちゃん農園」を紹介します。創業約160年の農園主・小澤さんに、みかんのことを色々と教えていただきました。みっちゃん農園に迫りながら、柑橘のスペシャリストについて徹底解剖していきたいと思います。
みっちゃん農園とは
みかんのみっちゃん農園は、13箇所の畑、面積9000坪にもわたる広大な農園です。メインの有田みかんは年間100t、はっさくは30t、レモンは5t栽培しており、合計で年間180t、60種類の柑橘を栽培しています。
みかんにとって重要な太陽の光
農家は太陽のもとで生きています。みかんの葉っぱも光合成をするので、太陽の光を浴びるほどでんぷん(栄養分)を作ることができます。
山で農業を行う理由
冬の代表的な果実の一つで、甘さが特徴的な「温州みかん」。このみかんは水分を吸収しすぎると甘さがなくなってしまいます。そのため、水はけが良く太陽光がよく当たる傾斜、つまり山はみかん栽培に適しています。影になる部分が少なく、直射日光が当たってみかんに味がのりやすくなります。
剪定する時期と本数
剪定の時期は3~4月です。枝を切って支柱を立て、枝釣りをして少しでも多くのみかんに栄養分が行くようにします。日光を当たりやすくするために、剪定は1本ずつ行わなければなりません。1反150~160本なので、合計約700本の木を1本ずつ剪定します。
剪定した木のその後
年数の浅い若い木は、この先も20~30年は実が採れるため、そのまま畑に置いておきます。弱ってしまった古い木は、チェーンソーで切って山に捨てたり、その場で焼いたりして処分します。1~2mくらいの木は問題ありませんが、4~5mくらいの大きな木になると大量の水分を含んでいてすごく重く、移動が大変です。そのため、大きな木は約1年放置し、水分が乾いて軽くなってから捨てに行きます。
収穫が始まるまでの期間
木の年数にもよりますが、大体2年成の木の種を植えると、初めて実が成るのが3年後になります。しかし収穫し始めのみかんは、木が大きくなろうとして実には養分がいかないため、味が安定しません。みんなに「美味しいね」と言われる味が安定したみかんになるには大体10年程かかります。
長い歴史を持つ老舗農園
みっちゃん農園は江戸時代末期の1860年から先祖代々受け継がれている老舗農園です。小澤さんは6代目になります。元々この山に畑があったわけではなく、初めは自宅の近くでみかん畑を始めました。生産量を増やそうと畑の拡大を試みますが、自宅を崩してまで拡大するわけにはいきません。そこで山を崩してみかん畑を行うことになりました。
山畑開拓当初の運搬方法
山でみかん畑を始めた当初は、今のように道はありませんでした。そのため運搬は、索道という空中に架け渡しをしたワイヤーロープに搬器を懸垂して貨物を運ぶ機械で行われました。簡単に例えると、人間がのれないロープウェイで、当時はあくまでも収穫したみかんを運搬するための機械でした。
山で畑をするようになった時期
山の斜面を削って木を植え始めてから、まだ100年も経っていません。およそ60~70年前から山で畑を始めました。3代前のひいおじいちゃんくらいで初めて行われました。
以上今回の週末畑.comは、 「みかんのみっちゃん農園」柑橘のスペシャリスト小澤さんより、みかんや農園について教えていただきました。
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みかんのみっちゃん農園
人との出会いは一期一会、みかんも同じ。
私達のみかんに出会って頂いた『ご縁』を通して広がる美味しい笑顔の輪。
それが大きくなって、やがて世界が幸せで満たされますように。 It’s a small world.
みかんのみっちゃん農園は、みかんを通しておいしく楽しいつながりを創っていきます。
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