大量のみかんを山から運ぶ方法 | みっちゃんの奥様が農業に思うコト | みかんのみっちゃん農園 その3

小澤さんの奥様 知世さんは、去年の夏に就農して他府県からやってきました。正直農家のすべてを知っていると、来ていなかったかもしれません。元々は航空業界で仕事をしていました。高いところは大丈夫ですが、山は本当に高いので滑って危険です。雨が降った時は乾いてから作業するようにしています。

畑へ向かうために、車で険しい山道を下ります。初めは怖かったですが、一応柵があるので突っ込んで落ちることはありません。救急車や消防車もこの道を通って上へあがっていきます。前にバイトに来ていたパートのおばちゃんが、糖尿持ちで動けなくなり、救急車が来たことがあります。家はありませんが、山の上には小屋のような倉庫があります。

山道の所々にレールが見えます。このレールに沿ってコンテナでみかんを運搬します。コンテナの蓋の中にエンジンがあります。共有で使用する方もいますが、ほとんどの自社農園は持っています。園地によって1台ずつ持っている方が多いです。コンテナに人が乗ることはNGです。要領はトラクターを動かすときに引っ張る紐と同じで、業界用語でいうと2サイクルのエンジンで出来ています。コンテナは200㎏まで積むことが可能です。コンテナで降りてきたみかんは、通路で軽トラックなどに積み替えられます。

雨の日の過ごし方は季節に寄ります。夏場はカッパを着て畑で作業しますが、夏以外の季節は雨の日はお休みです。風邪をひいたり体を壊すと元も子もないので、あまり無理して作業することはありません。そういった休みの日でも、小澤さんは販売について考えるなどみかん漬けの日々を過ごしています。たまにみかんから離れますが、言われないとずっとやってしまいます。みかんがプライベートみたいになっているので、奥様にも怒られてしまいます。