人参栽培 畝の雑草対策どうする？ 雑草の種を枯らせ！ #繁昌農園 編06 | 土付きで人参出荷

セリの香りが漂うここは、ニンジン畑です。見ていただくと畝のところにあまり雑草が生えていないことがわかると思います。繁昌農園は実は雑草が生えやすく、夏に放置するとすぐ雑草だらけになってしまいます。ニンジンは他の野菜と比べても雑草に弱いためすぐやられてしまいます。そこで、太陽熱養生処理という地熱が900℃を超えるまで透明マルチを使用する作業を行いました。透明のマルチは熱をそのまま通すので、地温が1日で60℃アップします。そのマルチの中の雑草の種は、積算温度900℃で枯れるので、それを剥がして種を蒔けば、他の雑草にやられることなく、ニンジンがこのようにうまく成長します。

透明マルチはカッターで二等分にします。切った方のマルチは本当は取らないでつけておくのですが、雨で流されてしまったのでいっそのこと全部取ってしまっています。そのため畝場は若干雑草が生えてきてしまっているのですが、ニンジン自体はやられていないので、改めて透明マルチの凄さを感じます。切ったマルチを残しておけば、雑草の抑制もできるので、透明マルチはまさに一石二鳥です。

綺麗な葉っぱは柔らかくて美味しそうに見えます。通常のニンジンよりも少し小さめのニンジンが出てきました。品種は一般的なニンジンですが、「向陽2号」という春夏兼用の五寸ニンジンになります。非常に作りやすいのが特徴です。

繁昌農園では葉付きで出荷しています。ニンジンの葉っぱも天ぷらにしたり軽く炒めたりすることで、茎の部分を除けば食べることが出来ます。マヨネーズにつけて食べるのも美味しいです。飲食店ではこのニンジンの葉っぱが非常に大人気です。お肉料理に添えるなどすれば、お皿が非常に映えます。また、マルシェなどでは根っこより下を切って販売しているので、この葉付きのニンジンを見たお客さんは見た目的にも新鮮だと非常に喜んでくれます。また最近の子供たちはニンジンの茎の部分までしか知らない子が多いんです。そのため、ニンジンはちゃんと葉っぱまであるんだよというお子さんの食育の一環にもなります。以上のような利点から、あえて小さめのニンジンに葉を付けて出荷しています。

最近は宅配セットだと葉のみならず土付きで送らせてもらっています。土や葉がある方が採れたてや新鮮感があって非常に喜ばれます。さらに、土付きの方が鮮度が持つことや香りを閉じ込めることなどができます。お客さんとしても土付きの方がテンションが上がるうえ、農家としても洗う手間が省けるので非常にお互いにとって良いです。